東北自然保護の集い(第45回・青森集会)

開催概要

第45回東北自然保護の集い青森県集会

テーマ 「生物多様性を守りながら持続可能な地域社会を築くための道筋を探る」
主催団体 東北自然保護団体連絡協議会
主管団体 第45回東北自然保護の集い青森県集会実行委員会
期 日  2026年10月31日(土)~ 11月1日(日)
会 場  岩木青少年スポーツセンター(青森県弘前市常盤野字湯段萢1-2)

実行委員長 鹿内 博(青森の自然を守る連絡会議)
問合せ先:実行委員会事務局:竹浪純(岩木山を考える会) 
青森県弘前市安原3-3-11 
Mail takenami1717(@)gmail.com

生物多様性を守りながら持続可能な地域社会を築くための道筋を探る

東北自然保護の集いは、1980年に第1回大会を開催して以来、東北六県の自然保護団体が持ち回りで開催し、それぞれの地域で起きている自然環境の課題を持ち寄りながら、交流と学習を積み重ねてきました。今年、第45回集会を青森県で開催いたします。

青森県は、世界自然遺産白神山地をはじめ、八甲田山系、岩木山、下北半島、十和田八幡平国立公園など、多様で豊かな自然に恵まれています。この自然は、長い年月をかけて育まれた地域の財産であるとともに、東北全体、さらには次の世代へ引き継ぐべき貴重な財産でもあります。

しかし、その豊かな自然は今、大きな岐路を迎えています。

一つは、希少生物の保護です。

近年、全国では絶滅のおそれのある野生生物を地域全体で守るため、希少生物保護条例を制定する自治体が増えています。しかし東北六県では、条例を制定しているのは福島県と岩手県の二県にとどまり、青森・秋田・宮城・山形の四県では、いまだ条例が整備されていません。

豊かな自然を未来へ引き継ぐためには、生物多様性を地域の共通財産として守る仕組みづくりが欠かせません。本集会では、条例を制定した県の経験を学ぶとともに、未制定県が互いに情報を共有し、東北全体で条例制定の機運を高める契機にしたいと考えています。

二つ目は、野生動物との共存です。

近年、ツキノワグマの出没は東北各地で深刻な社会問題となっています。青森県では今年、八甲田山で入山者がクマに襲われ亡くなるという痛ましい事故が発生し、現在も広い範囲で入山規制が続いています。その影響は登山者だけではなく、観光客や地域の旅館など観光産業にも及び、自然との関わり方そのものが問われています。

人命を守ることは何よりも重要です。しかし同時に、この問題を単なる「駆除」の視点だけで捉えるのではなく、森林環境の変化や人間活動との関係を踏まえ、人と野生動物が共存できる社会のあり方を考えることも求められています。本大会では、東北各地の経験を交流しながら、科学的知見に基づく共存の道を探ります。

三つ目は、再生可能エネルギー施設立地のあり方です。

脱炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーの導入は重要な課題です。一方で、青森県では八甲田山麓をはじめ、下北半島などで大規模風力発電計画が相次いでおり、森林や希少生物の生息環境への影響が強く懸念されています。とりわけ十和田湖・奥入瀬渓流の隣に位置する「惣辺奥瀬風力発電事業計画」は、大型猛禽類生育環境への悪影響と太古から崇められてきた景観の破壊も危惧されており、自然環境の保全とエネルギー政策との調和が大きな課題となっています。

地球温暖化対策は重要です。しかし、それが地域のかけがえのない自然環境や生物多様性を損なう形で進められては、本来の目的に反することになります。私たちは、自然を守ることと再生可能エネルギーの導入のあり方を、今の自然を次の世代に伝えていくためのものとして議論したいと考えています。

今回の青森集会では、

「希少生物の保護」「野生動物との共存」「再生可能エネルギー施設立地のあり方」という三つのテーマを通して、生物多様性を守りながら持続可能な地域社会を築くための道筋を探ります。

基調講演や各県からの報告を通じて、東北各地で積み重ねられてきた経験や実践を共有し、地域を越えた連携をさらに深めるとともに、自然と人がともに豊かに暮らせる東北の未来を展望したいと思います。

多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

東北自然保護の集い青森県集会実行委員会

実行委員長 鹿内 博

詳細

1 日時

 2026年10月31日(土)13時00分~11月1日(日)12時00分

2 会場

 岩木青少年スポーツセンター

  〒036-1345 青森県弘前市常盤野字湯段萢1-2  TEL 0172-83-2338

3 日程

 10月31日(土)

12:15 受付

13:00 開会

13:10 基調講演「何が生き物を追いつめるのか」

講師 佐原雄二氏(弘前大学名誉教授)

14:10 質疑・討論(保護条例について)

14:30 基調報告①「ツキノワグマとの共存課題について」

講師 千葉文彰氏(船形山のブナを守る会代表世話人)

15:10 質疑・討論(クマとの共存課題について)

15:40 休憩

15:45 基調報告②「青森県の大規模風力発電設置計画の問題点と我々の運動」

川崎充氏(Protect Hakkoda)

16:05 基調報告③「青森県十和田市・(仮称)惣辺奥瀬風力発電計画の問題点」

市民団体とりどり

16:35 質疑・討論(風発課題について)

17:00 終了・入浴

18:00 夕食・交流会

 11月1日(日)

7:00 朝食

8:15 各県報告

(宮城・福島・山形・秋田・岩手・青森)(各20分・レポート数に応じて調整します)

10:15 全体討議

11:30 大会アピール採択

11:50 次回開催県挨拶

12:00 閉会

  • オプショナルツアー「岩木山神社コケ観察会」

神社境内は豊かな自然に囲まれ、石段や木々の根元、足元に美しい苔が広がっています。境内をゆっくり歩きながら、朱塗りの鳥居や社殿と緑豊かな苔とのコントラストを楽しみませんか。さまざまな苔の姿が観察できると思います。

4 オプショナルツアー講師紹介

佐原雄二(さわら・ゆうじ)

1949年兵庫県生まれ。理学博士。弘前大学名誉教授。専門は動物生態学。魚類と魚食性鳥類との種間関係を中心に研究を進める一方、青森県内の自然をフィールドとして幅広い野外生態学研究に取り組んできた。著書に『さかなの食事』(毎日出版文化賞受賞)、『魚の採餌行動』、『青森県のフィールドから』など。

千葉文彰(ちば・ふみあき)

船形山のブナを守る会会長。船形野生動物研究会代表。長年にわたりブナ林の保全と野生動物との共存をテーマに活動を続け、東北地方におけるツキノワグマ問題について調査・提言を行っている。

5 参加費

 10/31 日帰り参加 1,000円 

 ※現在は交流会および11/1分の申込みは終了しております。

6 参加申込

・所属団体名、氏名、住所を記入のうえ、FAXもしくは電子メールでお願いします。

・参加費は、下記口座に振り込んでください。

・申込及び参加費の振り込みは、10月28日までにお願いします。

 ゆうちょ銀行   記号18440  番号06555891

     口座名義 弘前勤労者山岳会 代表清野嘉樹

 他行から 銀行名:ゆうちょ銀行 店名(店番):848(八四八店)

預金種目:普通 口座番号:0655589

受取人名:ヒロサキキンロウシャサンガクカイ ダイヒョウセイノヨシキ

7 その他

・会場周辺には食堂、コンビニはありませんので事前に済ませておいでください。

8 主催・主管

主催:東北自然保護団体連絡協議会

主管:第45回東北自然保護の集い青森県集会実行委員会(実行委員長 鹿内 博)

  • 参加申し込みは こちらへ 

石戸谷 滋(日本熊森協会青森県支部)  〒 036-8357 青森県弘前市馬屋町21-18

fax 0172-33-2690  Mail  ishitoyada(@)gmail.com

  • 事務局  
    竹浪  純(岩木山を考える会)   〒036-8162 青森県弘前市安原3-3-11

Tel 070-6952-2614  fax 0172-88-6656  Mail takenami1717(@)gmail.com